
◇作品の内容◇ 「BOOK」データベースより
事件はなぜ起こったか。
殺されたのは「誰」で、いったい「誰」が殺人者であったのか―。
東京荒川区の超高層マンションで凄惨な殺人事件が起きた。
室内には中年男女と老女の惨殺体。
そして、ベランダから転落した村い男。
ところが、四人の死者は、そこに住んでいるはずの家族ではなかった…。
ドキュメンタリー的手法で現代社会ならではの悲劇を浮き彫りにする、直木賞受賞作。
◇作品のレビュー◇
宮部みゆきさんの作品はこれまで何度も直木賞候補にあがりましたが、受賞には至っていなかったのですが、この『理由』で受賞にいたりました。
おめでとうー(^^)
直木賞には、奇抜で斬新な作品は選ばれにくいという噂があるために宮部みゆきさんの作品がこれまで受賞されなかったのだと思います。
ところが、宮部みゆきさんは賞狙いの作品を書くことなく自分のスタイルを崩すことなく作品を書き続けたので、直木賞にも選ばれたし、今の人気を維持しているのだと思います。
そういった意味でも、宮部みゆきさんはすごい!
直木賞の選考者も『理由』をぶつけられて、ここまでされたら受賞させなくてはならない……と腰を上げる姿が目に見えるようです。
それで『理由』の内容ですが、読み始めは、嵐の夜に超高層マンションから人間が落下します。
その部屋の住人も無残に殺されている。
被害者の身元を明らかにすることから、話は進んでいくのですが、そこで「あっ」と思いました。
主人公が登場していないのです。
しかも、最後まで登場しません。
宮部みゆきさん自身もあとがきの中で「このいっぷう変わった構成のこの現代ミステリを、お楽しみいただけましたでしょうか」と表現しています。
楽しめる人とそうでない人がいるかもしれませんが、僕は大いに楽しめました。




結構な量があるので、なかなか踏ん切りがつきませんが、近々、本で味わいたいです。
そうですよね、火車。
なかなか、分厚い本です。
(模倣犯にくらべれば、容易い!?)
でも、この火車と理由は、本当に宮部さんの代表作だと思いますよ。
あと、短編では「我らが隣人の犯罪」。
よかったら、読んでみてくださいね。